流しも完成したので、お次はトレーラーハウスの電気工事をします。
(電気工事士の資格が必要な作業が含まれております)
コンセント多めで、照明は2個にしています。
室内ハウス「蒼」ですが、ハウス内は暗いため本などは見づらく
暖房やスマホ充電のための電源は延長コードで引いている状態でした。
そこで今回は「蒼」の内部に照明、スイッチ、コンセントを設置して
「蒼」のさらなる要塞化を目指しました。
通常の工作の時は、ボッシュ製の充電ドリルドライバで大体事足りるのですが
75mm程度の長さのコーススレッドを打ちたい場合にはパワー不足のために
最後までネジを締めることができないことがあります。
そんな時はパワフルなインパクトドライバーが欲しい、と思っていました。
今回はインパクトドライバー(以後インパクトと略)をヤフオクで落札しました。
本日は直流がそのまま使えるUSBコンセントを作りました。
なぜ今回そんなものを作ろうかと思ったかと言いますと
我が家の電源はほぼソーラーパネルで発電したものを使用しているのですが
普通の家電を使うために、インバーターで直流24V→交流100Vへ変換して使用しています。
現在、ソーラー発電で部屋の中の家電の電力を賄っていますが、部屋の照明だけはソーラーの系統ではありません。(部屋にそのままついている照明接続具を使用しているため)
今回は部屋内完全オフグリッド化に向けて、ソーラー側から電源を取れる室内用照明を作りたいと思います。電源はコンセントから取るので、少し壮大なデスクライトを作るようなイメージです。
1.配線図(設計図)の作成
まずは手書きで配線図(要は設計図)を描きます。どんな機能が欲しいのか、を整理します。
【欲しい機能】
・主照明と副照明が欲しい → 照明器具は2つ
・部屋に入ってすぐに照明を付けたい。副照明は寝床近くにもスイッチが欲しい
→主照明は片切スイッチ、副照明は3路スイッチ、入り口側にスイッチを配置
・主照明は今の照明器具を使いたい。副照明は裸電球を横方向に取り付けとする
→主照明は引掛けシーリング、副照明はランプレセプタクルとする
・夜にスイッチの位置がわかるようにホタルスイッチにしたい
→かっこいいワイド型のホタルスイッチとする
ひとまず思いのたけを書き切ったので、欲しい機能をもとに配線図を書きます。
2.複線図の作成
設計図が固まったら複線図を作成します。複線図とは実際に配線をどうつなぐかを記した図面になります。ここで間違えると出来上がっても機能しないので、何回かチェックします。
3.材料の集計
設計図、複線図から必要な材料を集計します。配線の長さは、実際の配置場所を測定して、接続箇所の延長分を加味して、必要な配線長さを求めます。購入する際は2割程度は長めに買っておきます。
【主な材料】
・ブレーカー
・ジョイントボックス×2
・スイッチボックス(露出)、連用枠、カバー、スイッチプレート×2
・片切スイッチ(ホタル)
・3路スイッチ(ホタル)×2
・コンセントプラグ
・引掛けシーリング
・レセプタクル
・リングスリーブ(配線接続用)、絶縁テープ
・プラグ用コード×2m
・VVFケーブル(1.6sq、2芯)×7m
・VVFケーブル(1.6sq、3芯)×5m
・LED電球
その他細かなもの・・・
4.買い出し
いくつかホームセンターを巡りましたが、店によって値段が結構変わっていました。
結局は必要な材料が一通り揃うジョイフルで買いました。同じ材料でもいくつか種類がある場合があるので、そこは好みで決めてしまいましょう。今回はランプレセプタクルを陶器製のものにしてみました。
総工費としては6000~7000円程度です。
材料を買ってしまったので、もう後には引けません!
5.器具の配置
スイッチボックス、ジョイントボックスなど、主な台座を取り付けます。
今回は、引掛けシーリングをつける梁を新たに取り付けました。
6.配線を引っ張る
配線を配置します。余裕をもって買ったつもりでしたが、ギリギリ間に合うくらいの長さになってしまい、ピッタリで余裕のない配線になってしまいました。
7.配線をつなげる
複線図を基に、接続箇所を間違えないように接続します。今回はリングスリーブによる接続を行いましたが、接続後は露出部を絶縁テープで巻いておいます。
8.器具をつなげる
接続箇所を間違えないように配線と器具を接続します。
9.テスターでの確認
正常に接続されているかを確認するためにテスターで確認を行います。スイッチの入り切りで抵抗値が出てきたので問題ないと判断できます。
10.試送電
コンセントを接続して、ブレーカーを「入」に切替え、電気を流してみます。
今回の目的であるホタルスイッチが問題なく機能しているので、工作完了とします。
完成はしたものの、不在中に発熱・発火などがあると怖いので、しばらくは在宅中にのみ電源を入れ、様子をみることにします。今後は定期的に熱を持ったりしていないか確認するのがいいと思います。
スイッチ類がほぼない和室に近代的なスイッチが登場して、なかなか素敵です。
3路スイッチはついていますが、電源はコンセントからなので、ちょっと壮大なデスクライトみたいな工作です。
ホタルスイッチが嬉しくて、しばらくパチパチとスイッチを切替えて、工作の余韻を楽しんでいました。
今までは夜間照明にアウトドア用のランタンを使用していましたが、これで寝ながら照明のスイッチをいじれるようになりました!快適快適~。
【所要時間】
設計、材料集計:1日
買い出し:1日
工作:2日
【壁面内に埋め込んであるコンセント等の電気配線をいじる場合には電気工事士の資格が必要ですので、ご注意下さい】
我が家の電気配線は、ソーラー発電のインバーターから延長コードで部屋内のあちこちに引っ張っているのですが、足元にコードがゴロゴロしているため、時々コードに引っかかる状態が続いていました。
これを解決するには、理想的な延長コードを作るしかない!と思い立ち、作成することにしました。
【材料】 購入先:ロイヤルホームセンター
・VVFケーブル(1.6sq、2芯)×10m巻
・プラグ(縦方向自在)×1ケ
・コンセント(2口)×1ケ
・コンセント(1口)×1ケ
・絶縁テープ×1ケ(写真は2つ載ってますが、使ったのは黒だけです)
よく使っているコンセントですが、器具の中はこんな状態になっています。
新品のコンセントは、鉛筆で示す部分がプラスチックで塞がれているのですが、ケーブルを通す側はカッターやペンチで除去します。
ペンチで引っぺがしてみたらガタガタに割れてしまったので、カッターで切った方がキレイに仕上がりそうです。
使う長さにケーブルを切断します。ダイソー製のペンチでは少々非力なようで、切断に少し苦労しました。
プラグ、コンセントの端子にケーブルを接続するために、通称「輪作り」という加工を行います。
VVFケーブルの外装を剥ぎ、中の線(IV線)をペンチで直角に曲げ、先端を切ります。(写真の白線の状態)
先端部をペンチで持ち、ぐるっと回して、色々こねくり回して、逆向きの?マークを作ります。
作った輪っかを取り付けねじに取り付けて、完成です。
付け根の部分は、すこーしVVFケーブルの外装を剥きすぎたため、絶縁テープで巻いています。
今回はプラグの部分をVVFケーブルで作りましたが、通常の家電で使われているようなVFFケーブルの方がケーブルが柔らくて、扱いやすいように思いました。
次回はVFFケーブルを使おうと心に決めました。今回はそのままにしておきます(笑)。
プラグと同じようにコンセントも輪っかを作ったケーブルを取り付けます。
外装(灰色の部分)を剥きすぎると中の線が露出してしまうので、コンセント容器の中で中の線が出るように外装を剥くのがミソです。
そんなこんなで完成しました、約7mのコンセント2箇所付きの特注仕様の延長コードです。
VVFケーブルはケーブルが割と固く、曲がりにくいのがちょっと難点ですが、まあ問題なく使えます。
この延長コードのおかげで配線がスッキリしたので、足元を気にする必要がなくなりました。
なお、総製作費は2000円くらいかかっていますので、市販の延長コードを複数購入して接続した方が安く・安全に済むかもしれません。
とはいえ、自分で設計・製作すると、状況にピッタリのものができます。
あとは自分で作っているので愛着が出てきます。愛着のある延長コードなんて普通の人は持ってませんよね(笑)。
そんな楽しい電気工作も失敗すると火災の恐れがありますので、実際に行う場合にはよ~く調べてから、自己責任で行って下さい。失敗したとしても使用前のチェック、試運転を入念に行うことでリスクを減らせます。