現在、ソーラー発電で部屋の中の家電の電力を賄っていますが、部屋の照明だけはソーラーの系統ではありません。(部屋にそのままついている照明接続具を使用しているため)
今回は部屋内完全オフグリッド化に向けて、ソーラー側から電源を取れる室内用照明を作りたいと思います。電源はコンセントから取るので、少し壮大なデスクライトを作るようなイメージです。
1.配線図(設計図)の作成
まずは手書きで配線図(要は設計図)を描きます。どんな機能が欲しいのか、を整理します。
【欲しい機能】
・主照明と副照明が欲しい → 照明器具は2つ
・部屋に入ってすぐに照明を付けたい。副照明は寝床近くにもスイッチが欲しい
→主照明は片切スイッチ、副照明は3路スイッチ、入り口側にスイッチを配置
・主照明は今の照明器具を使いたい。副照明は裸電球を横方向に取り付けとする
→主照明は引掛けシーリング、副照明はランプレセプタクルとする
・夜にスイッチの位置がわかるようにホタルスイッチにしたい
→かっこいいワイド型のホタルスイッチとする
ひとまず思いのたけを書き切ったので、欲しい機能をもとに配線図を書きます。
2.複線図の作成
設計図が固まったら複線図を作成します。複線図とは実際に配線をどうつなぐかを記した図面になります。ここで間違えると出来上がっても機能しないので、何回かチェックします。
3.材料の集計
設計図、複線図から必要な材料を集計します。配線の長さは、実際の配置場所を測定して、接続箇所の延長分を加味して、必要な配線長さを求めます。購入する際は2割程度は長めに買っておきます。
【主な材料】
・ブレーカー
・ジョイントボックス×2
・スイッチボックス(露出)、連用枠、カバー、スイッチプレート×2
・片切スイッチ(ホタル)
・3路スイッチ(ホタル)×2
・コンセントプラグ
・引掛けシーリング
・レセプタクル
・リングスリーブ(配線接続用)、絶縁テープ
・プラグ用コード×2m
・VVFケーブル(1.6sq、2芯)×7m
・VVFケーブル(1.6sq、3芯)×5m
・LED電球
その他細かなもの・・・
4.買い出し
いくつかホームセンターを巡りましたが、店によって値段が結構変わっていました。
結局は必要な材料が一通り揃うジョイフルで買いました。同じ材料でもいくつか種類がある場合があるので、そこは好みで決めてしまいましょう。今回はランプレセプタクルを陶器製のものにしてみました。
総工費としては6000~7000円程度です。
材料を買ってしまったので、もう後には引けません!
5.器具の配置
スイッチボックス、ジョイントボックスなど、主な台座を取り付けます。
今回は、引掛けシーリングをつける梁を新たに取り付けました。
6.配線を引っ張る
配線を配置します。余裕をもって買ったつもりでしたが、ギリギリ間に合うくらいの長さになってしまい、ピッタリで余裕のない配線になってしまいました。
7.配線をつなげる
複線図を基に、接続箇所を間違えないように接続します。今回はリングスリーブによる接続を行いましたが、接続後は露出部を絶縁テープで巻いておいます。
8.器具をつなげる
接続箇所を間違えないように配線と器具を接続します。
9.テスターでの確認
正常に接続されているかを確認するためにテスターで確認を行います。スイッチの入り切りで抵抗値が出てきたので問題ないと判断できます。
10.試送電
コンセントを接続して、ブレーカーを「入」に切替え、電気を流してみます。
今回の目的であるホタルスイッチが問題なく機能しているので、工作完了とします。
完成はしたものの、不在中に発熱・発火などがあると怖いので、しばらくは在宅中にのみ電源を入れ、様子をみることにします。今後は定期的に熱を持ったりしていないか確認するのがいいと思います。
スイッチ類がほぼない和室に近代的なスイッチが登場して、なかなか素敵です。
3路スイッチはついていますが、電源はコンセントからなので、ちょっと壮大なデスクライトみたいな工作です。
ホタルスイッチが嬉しくて、しばらくパチパチとスイッチを切替えて、工作の余韻を楽しんでいました。
今までは夜間照明にアウトドア用のランタンを使用していましたが、これで寝ながら照明のスイッチをいじれるようになりました!快適快適~。
【所要時間】
設計、材料集計:1日
買い出し:1日
工作:2日
【壁面内に埋め込んであるコンセント等の電気配線をいじる場合には電気工事士の資格が必要ですので、ご注意下さい】