寒くなってきて薪ストーブが活躍しています。
去年買ったペルチェ素子(熱電素子)の存在を思い出し
薪ストーブの表面熱と周囲の温度差で発電できないか試作しました。
去年の発電実験(ペルチェ素子のゼーベック効果を利用した発電実験)
https://www.ozekita.com/archives/403
去年の実験では薪ストーブと冷却材の温度差で発電できることを確認しました。
今回は冷却部を放熱フィンとし、薪ストーブの熱で発電ができるかを試しました。
目指す完成形はコレです。買うと結構いい値段するんですよね~。
【試作材料】
・ヒートシンク(放熱フィン)
・足付アングル 鉄製
・Lアングル 鉄製(足付アングルの上部にネジで取り付けています)
・ペルチェ素子+モーター+プロペラ
・熱伝導材入りシリコン接着剤
熱伝導材入りの接着材を使用します。熱伝導テープでもOKです。
吸熱側にヒートシンク、放熱側にLアングルを接着します。
しばらく接着剤が乾くのを待ちます。
頃合いを見てそれぞれを組み立てます。
試作1.足付アングルに取り付けた場合
ストーブをガンガン炊いても、モーターは一度も回りませんでした。
市販品の形状に似せましたが、どうも熱伝導がイマイチのようで
上部まで熱が十分に上がってこなかったようです。
ただ、ストーブ表面の温度が高い普通の薪ストーブでは使えるかもしれません。
試作2.Lアングルを直接ストーブに置き、ヒートシンクを縦に配置
この配置にするとモーターが回り続けました。
4時間連続で動いたので連続運転が可能そうです。
足付アングルはLアングルの上にのせて重石代わりにしているだけです。
電源がないのにモーターが回り続けるという不思議な状況です。
試作がうまくいったので嬉しいですね~。
次はプロペラや形状を整えて、完成形にしたいと思います。